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公立大学法人 福岡県立大学

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公共社会学科

イベント公共社会学科学生が福岡県中小企業家同友会主催「中小企業魅力発信月間大勉強会」で報告しました!

IMG_5393.JPG 8月18日(木曜日)14時~17時に中小企業振興センターで、「地域の課題を捉える市民実態調査を大学生が行った!調査結果を学生の視点でクロス分析すると・・・!?」と題した福岡県中小企業家同友会主催の勉強会が開催されました。

 私たち2020年度公共社会学科社会調査実習班も2021年度に田川市産業振興会議・実務責任者会議との協働で実施した「循環型社会形成のための田川市民の意識・ニーズの調査」での知見や経験から学んだことを報告する機会を頂戴しました。当日、リアルとZoomのハイブリッド型で実施されましたが、福岡県中小企業家同友会の会員とゲストをあわせて82名もの方にご参加いただきました。

 報告では、「居住意向は物理的な便利さだけでなく近隣の人間関係のよさに影響を受ける」、「中小企業振興条例を知っている人ほど自分の子どもを田川地域で就職させたいと思う」など、学生が調査からわかったことを報告しました。また、「県外から来たので調査実習に参加して振興会議の方から教わることも多く、地域をより理解できるようになった」「中小企業が地域において果たす役割の重要さが認識できた」「目標を設定してそれを実行するという実習の経験によって自信がついた」など、この実習に参加して得られたこととも共有されました。

 後半のグループ討論に学生も参加させていただき、「参加者が考える地域とはどのような存在で、地域で果たす役割と責任とは何か」について経営者の方と意見を交わすことができました。日本社会を支える中小企業の重要性について深く理解する機会になりました。

 報告会を締め括った中山会長の言葉に、今回の産学官の協働の成果-調査の知見だけでなく、交流、経験-が今後の地域づくりに活かされることを確信しました。

参加学生の感想(一部抜粋)

 R.G. 多くの企業の方が地域振興のために集まり、真剣に考えている現場に触れ、とても新鮮で興味深い体験となりました。何のために働くのか、お金が1番なのかといった、今後の自分の就職活動における考え方として、いい影響を受けられたと思います。ありがとうございました。

 

 H.I. 自分たちが行った調査を聞いていただく貴重な機会がいただけてとても嬉しかったです。また、今回の報告会を企画してくださった掘さんをはじめとして、いろんな中小企業の皆さんが地域のことを真剣に考えて経営を行っているということが分かりました。自分自身も地域に貢献するための役割りを考えることが大切だと思いました。

 

 H.A. 「あなたにとって地域とはなにか」という問いに対してみなさんが「仕事場や仕事でお世話になっている地域」も自分の地域と感じるというお話が面白かったです。中小企業の方々は一人で複数の場所を地域としてつながりを持っているということでした。したがって、地域が持つフォロワーは地域住民だけでなく関わる人すべてであると思われます。中小企業の方々が仕事を通して地域に関わることで、過疎地域にも人手が集まったり、人知れず空き家が増えて荒廃することを防ぐことにつながったり、様々な可能性があるのではないかと感じました。

 

 Y.T. 就職活動を進めていくなかで、中小企業の経営者の方々とお話をする機会を得たことはなかったため、非常に興味深い話を多く聞くことができた。また、学生の発表を真剣に受け止めてくださり、素朴な疑問にも真摯に対応していただき有意義な時間になったと思う。グループ討論では、経営者の方々を前に緊張していたが、自分以外の参加者の方が聴き上手なこともあり、討論が非常に盛り上がった。

 

 T.H. 今回の会議で、同友会の皆様の取り組みや方針に大変感動しました。これまで、企業に対し、「利益>社員」というイメージを抱き、将来、社員として働くことを憂鬱に感じていました。しかし、今回の会議で利益も大事だが、社員も大事であるという考え方を持っていること、企業を取り巻く地域コミュニティや環境をより良い方向に導いていくために模索している姿勢などを自分の目で確かめることができました。就職活動を行う中で、給与や企業のネームバリューを潜在的に意識していましたが、社会貢献活動や社員の働きやすい環境整備の充実など人を大切にしているか否かを企業選択の基準にしたいと強く感じることができた貴重な機会となりました。

 

 S.S. 地域の困りごとを解決しようとしてくれる中小企業が地域の人に必要とされる。そして、互いが地域について主体的に考えることで初めて地域の社会課題の解決に繋がることを学ぶことができました。

 

公共社会学科リカレント教育プログラム

「循環型社会形成のための田川市民の意識・ニーズの調査」

担当教員 佐野麻由子

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