福岡県立大学では、交換留学生と県立大学在学生が交流する場として、年間数回の「留学生支援事業」を実施しています。
2024年度第1回は、留学生4名と本学生3名がバスハイキングに参加しました。
午前中は、平尾台の千仏鍾乳洞に行きました。地底へ下りて行くかのような急勾配の道を歩きました。朝の爽やかな空気で、森林浴ができる道でした。
鍾乳洞の受付で注意事項を確認し、靴を履き替え、ひんやりとした冷気が満ちる洞内へ入りました。
頭上に垂れ下がる鍾乳石と足元の冷たい水に驚きながら、頭を岩にぶつけないように、足元は滑らないように気をつけて歩を進めました。
入口から870m地点に「照明はここまで。引き返してください」という掲示があり、折り返しました。
洞窟を出た後は小さな冒険を終えてホッとした気分でした。こうして幾千万の月日を経てカルスト台地の雨水がつくった神秘の洞で異世界を体験したのでした。
平尾台を後にして、川崎町の「キッチンTAKASE」で昼食を摂り、歓談した後は、三井寺(真言宗御室派平等寺)を訪問しました。頭上を飾るカラフルな風鈴とユニークなポーズのお地蔵さまに迎えられ、大勢の参拝客と共に、心を清めてくれるという風鈴の音を聴きました。
境内では「シャボン玉マシン」から大量のシャボン玉が噴出し、「キレイ~」「カメラのレンズが曇る~」と歓声があがりました。
最後に、田川市石炭・歴史博物館を訪問しました。一人一台用意されたタブレットを使いながら館内を回りました。初めて訪問するという学生がほとんどでしたが、田川の石炭産業の近代史に触れ、「自分の国でも炭鉱と共に大きく発展を遂げた地域がある」と話しながら、かつての田川市の様子を想像する留学生もいました。
館内にVRによる炭鉱体験コーナーが新設されており、直に炭鉱の中で作業を見るという疑似体験もできました。また、復元炭鉱住宅や屋外展示場、山本作兵衛コレクションなど実に豊富な展示品と資料をみることができました。
さわやかな天候に恵まれ楽しい一日を過ごしました。