福岡立大学では毎年、ペアレントトレーニングを応用した特別支援教育スキルアッププログラムを開催しています。
教室の中にはいろいろな子どもたちがいます。
「授業中、教室からいなくなる」、「わすれものが多い」、「休み時間に友だちとけんかばかりしている」、「こちらから何度注意しても伝わらない」など、子どもが周囲にとって困った行動をしてしまうとき、無理してやめさせようとしてもなかなかうまくいかず途方にくれたことはありませんか?
実は、このようにくり返される行動には、子ども自身も気がついていない理由や意味が隠れています。理由や意味があるからこそ、それらの行動だけを止めようとしてもなかなかうまくいきにくく、お互いが苦しくなってしまいます。
行動を観察し記録していくと、子どもがどんな思いでその行動をしているのかが見えてきて、子どもと支援者、両者の心がほっと楽になることがあります。そのうえで、それに代わる適切な行動を、子どもにあったペースで身につけていけるよう、ていねいに支援していくと、いつのまにか子ども叱る機会が減り、ほめる場面が増えていきます。
この行動の観察・記録・理解の枠組みの一つが応用行動分析学であり、その発展形に私たちが取り組んできたペアレントトレーニングという支援の方法があります。
ペアレントトレーニングでは、子どもの行動の改善を目ざして親(保護者)と共に一番改善したい行動を具体的に決め、それを親(保護者)が家庭で観察・記録します。その記録を手がかりに行動の意味や今後の対応をいっしょに考え、試していきます。
私たちはこのようなペアレントトレーニングの取り組みを続ける中で、家庭だけでなく、保育・教育現場における特別支援教育にも応用可能だと考えるようになりました。実際に私たちは、現場の先生方とともにそれを実践し、効果を上げてきました。これまで蓄積してきた多くの考えを先生方にお知らせし、また先生方がお持ちの考えを共有することで、さらなる特別支援教育のスキルアップができればと考えていま
募集時期は毎年4月から5月にかけての予定です。
関心のある方はその時期に本学のホームページ(http://www.fukuoka-pu.ac.jp/index.html)をご確認ください。