理事長・学長 柴田 洋三郎
Shibata Yosaburo
【プロフィール】
昭和46年3月 九州大学医学部医学科卒業
昭和53年3月 医学博士(九州大学)取得
昭和53年8月 アメリカ・シカゴ大学留学
昭和63年9月 九州大学医学部 教授
平成 9年4月 九州大学 副学長
平成16年4月 国立大学法人九州大学理事・副学長
平成22年3月 九州大学名誉教授
平成22年4月 独立行政法人大学入試センター試験
・研究統括官(副所長)
平成24年3月 大学入試センター名誉教授
平成24年4月より 現職
福岡県立大学は、人間社会学部・看護学部の2学部と大学院2研究科を擁する西日本で数少ない公立福祉系総合大学として、地域に根ざした教育・研究を実践し、保健・医療・福祉の分野において先駆的役割を果たしてきました。平成18年には、21世紀に山積する社会的課題、とりわけ少子高齢化社会の進行、医療技術の高度化や疾病構造の変化など、喫緊の時代要請に応えるために、公立大学法人福岡県立大学となり第2の開学を遂げました。この法人化を契機に、社会のニーズにこたえて、教育・研究をさらに活性化し、質の高い人材の養成をはかり、地域社会に貢献する、個性豊かな大学として発展する改革を推進しています。
とくに教育を最重要使命に「学生ファースト」の公立大学として、幅広い教養、専門性の獲得、それを社会で発揮できる人間性の3つをしっかり身に着けるため、優れた先生方の努力と工夫により、新しいカリキュラムの下に予習、復習を前提に、e-ラーニングを自学自習に導入し、経験と体験学習を重視した「教員と学生の距離が近い」教育環境を整備しています。
さらに広い視野で物事が判断できるよう、人間社会学部と看護学部の連携によりお互いの専門分野を学ぶ全学横断教育プログラムを充実させ、現場で他の専門職種と協働して課題解決にあたる人間性に溢れた優秀な専門的職業人を養成し、卒業後には社会福祉士、精神保健福祉士、看護師、保健師、臨床心理士、社会調査士、養護教諭、高校・中学・幼稚園教諭、保育士、公務員などとして社会で活躍するリーダーの育成をめざしています。
英彦山の麓、筑豊田川という山紫水明、風光明媚な地にあって、設立時より地元と密に連携し地域の熱い支援に育まれて、学生たちは勉学や学生生活にのびのびと取り組んでいます。学生同士は緊密な絆で繋がり、伝統的にボランティア活動に積極的です。また、グローバル社会で国際的に活躍するために、英語・コリア語・中国語などがしっかり身につくよう、国際学術交流による交換留学や海外語学研修を行っています。
本学の有する豊富な人材・知的財産・施設等を社会に活用するため、生涯福祉研究センター、ヘルスプロモーション実践研究センターの2センターをもつ附属研究所や不登校・ひきこもりサポートセンター、社会貢献・ボランティア支援センターなどが核となって、地域との交流・協調・連携を進め、さまざまな学際的研究プロジェクトを推進しています。その成果の一つとして、田川市と連携した「山本作兵衛の炭坑記録資料」が我が国初のユネスコ世界記憶遺産に登録されるという快挙となりました。
福岡県立大学の魅力である「教員と学生の近さ」、「学生同士の緊密な繋がり」、「地域の熱い支援」など素晴らしい環境に育まれて、学生たちに「入学して本当に良かった」と有意義な大学生活が実感できる、21世紀モデルのキャンパスづくりを進めて参ります。