第1回 真島智茂記念文庫|第2回 同和人権資料コーナー|第3回 大型絵本のご案内
附属図書館分館には、真島智茂先生の記念文庫があります。こちらには、フローレンス・ナイチンゲールに関する図書が納められています。分館に入ってちょうど正面の柱を背に置いています。
+++フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale;1820-1910)+++
イタリアのフィレンツェ生まれのイギリスの看護婦、統計学者、看護教育学者。近代看護教育の生みの親。
クリミア戦争に従軍し、兵舎病院の衛生改善及び陸軍の衛生改善に努める。その後、聖トーマス病院内にナイチンゲール看護学校を創設した。他、イギリスにおける統計学の基礎を築いたり、看護にはじめて統計学を持ち込んだりしたことでも有名である。
現在、聖トーマス病院にナイチンゲール博物館が設立されている。
+++真島智茂(1892-1959)+++
佐賀県諸富に生まれ、同県成美高等女学校を経て京都同志社大学付属産婆看護婦学校に入学。その後、渡米し次いで欧州に渡り、英国フローレンスナイチンゲール看護婦学校復習科の全科を終了し、英国王立母性教育専門学校卒業後はスイスを始め他欧州各地において近代看護学について学ぶ。
帰国後は、看護婦学校の後輩の指導、公衆衛生の普及に活躍され、特に農村における母性指導及び肢体不自由児に対する卓越した技術と理念で世間から多大に注目される所となる。
その後、朝日新聞厚生事業団に入社され、社会事業の発展に寄与するが、この活躍こそが昭和16年日本保健婦制度実施への胎動でもあった。昭和28年には瑞典ストックホルムにおける国際社会主義大会の日本代表として出席、更に昭和33年には同ストックホルムにて開催の世界平和評議会へ日本代表として選ばれる。
福岡県立大学看護学部の前進である福岡県立保健婦養成講習所時代、真島先生に特別講義で来て頂いたことをきっかけに、真島智茂像を設立し学校の象徴となった。平成15年1月中旬、福岡県立看護専門学校から福岡県立大学看護学部棟の中庭へと移された。
(左)真島智茂像正面 (右)真島智茂像裏面
福岡県立看護専門学校碑文
附属図書館3Fの総合研究資料室内に、同和人権資料を一角にまとめてコーナーを作りました。
図書館にあった同和人権資料はもちろんですが、学内の同和人権資料室の引越しに伴い、同室に保存されていた資料もこちらで配架しております。
狭山事件の資料や全国水平社運動の資料などありますので、研究されている方はもちろん、少しでも興味をお持ちになられた方も閲覧してみてください。
未来を見るだけではなく、一歩立ち止まって過去を振り返り、自身に生まれた気持ちを見つめてみてはいかがでしょうか?
本館では、左記のような大型絵本を所蔵しております。横に4メートル以上にもなる長い絵本です。
普通に一ページずつ開いて読むことはもちろんのばしたり囲んだりと使い方は様々です。
離れて全体の様子を見たり、近づいて絵柄を細かく観察したりと、横にワイドな画面ならではの臨場感を味わえます。
分館では、右記のような大型絵本を所蔵しております。比較している通り通常の『ぐりとぐら』の大きさの倍以上の絵本です。
読み聞かせ等に利用してみてはいかがでしょうか?
紙芝居とは一味違った雰囲気が味わえることと思います。