地域看護学、思春期ヘルスプロモーション、在宅看護学の3専門の科目群で構成されています。ヘルスプロモーション看護学領域では、わが国従来の健康課題のみならず、進行する少子高齢社会で新たに顕在化している健康課題への専門的介入を、ヘルスプロモーションの理念を基に学術的に探究し、看護実践活動に応用する基盤能力を育成します。研究の展開に際しては、本学附属研究所ヘルスプロモーション実践研究センターと連携し、地域における実践の場で、諸課題について議論しています。
わが国の喫緊の課題である在宅医療や在宅療養の支援と支援システムを研究課題とする研究を進めています。これまで、子育ての社会化(ソーシャル・キャピタルの視点)、地域に住む中年期男性統合失調症患者と老親の支援、在宅で療養する神経難病患者の支援ネットワーク形成に係る保健師の調整技術、末期がん患者の在宅ケアシステム構築に係る連携、2型糖尿病患者の看護等について保健師の視点で研究を行っています。
思春期の母子保健、学校保健、思春期保健を対象とする中、特に性の問題や精神疾患・発達障害等の研究に力を入れています。課題背景となる家族問題や虐待、不登校・ひきこもりについては実践に即した社会的な支援の仕組みのあり方を探求します。妊娠期から乳幼児期・児童期・思春期に至る過程の課題、すなわち母子保健と学校保健については政策・施策を踏まえた研究課題を設定していきます。
在宅看護学分野では、地域で暮らす人々が安心・安全な療養生活を継続できるための看護の実践を探求しています。高度な看護技術のみならず、暮らしから看護課題をとらえ自助・互助を視野にいれた多職種連携などチームアプローチの視点から研究を進めています。
コース | 領域 | 分野 |
研究コース | 基盤看護学領域 | 基礎看護学、看護心理学、看護教育学、実験看護学 |
ヘルスプロモーション看護学領域 | 地域看護学、思春期ヘルスプロモーション、在宅看護学 | |
臨床看護学領域 | 小児看護学、成人看護学、老年看護学、精神看護学 | |
助産学領域 | 助産学 |