基礎看護学、看護心理学、看護教育学、実験看護学の4専門の科目群から構成されています。基盤看護学領域では、高度福祉社会において人々の多様な要望を捉え、適切な看護を提供するための理論的根拠を深めると共に、根拠のある看護実践(EBN:Evidence-based Nursing)を確立していくための科学的思考能力を養います。
基礎看護学分野では、看護の基盤となる看護の主要概念について多様な観点から検討し、理解を深めていきます。また、理論に基づく効果的な看護技術教育について、看護技術の教育実践を分析する方法と学生の力を引き出し高める教育方法を探究します。さらに、従来用いられている看護技術の根拠について、実験的手法を用いて検証する方法や、効果的な看護技術の開発を推進する能力を修得します。
看護心理学では、心理学を基軸として看護学を論理的・科学的に探求していく理論と方法を修得します。特に、看護技術の熟達化や看護学生・看護職の内的特性や変化について学修していきます。看護技術の熟達化については、ベナー看護論や心理学的視点から議論を重ね理解を深めていきます。また看護学生や看護職の内的特性や変化を自己効力感や達成動機、レジリエンス、職業的アイデンティなどの視点から研究的に解明していく理論と方法を修得します。
患者教育・看護師教育・学生教育・自己教育など、看護に関わる教授=学習過程に共通する教育理論や方法論について修得し、その根底にある教育哲学について学修します。看護教育を実践・研究することのできる人材を育成することを目的としています。修了生は、各大学の教員として臨床の教育者として活躍しています。
実験看護学では、形態機能学と心理学に基づいた根拠あるケアを論理的・科学的に探究する理論と方法を学びます。さらに現在健康課題や社会問題となっている看護を取り巻く事象について取り組まれている看護実践の有用性について、実験手法を用いて検証を行います。
コース | 領域 | 分野 |
研究コース | 基盤看護学領域 | 基礎看護学、看護心理学、看護教育学、実験看護学 |
ヘルスプロモーション看護学領域 | 地域看護学、思春期ヘルスプロモーション、在宅看護学 | |
臨床看護学領域 | 小児看護学、成人看護学、老年看護学、精神看護学 | |
助産学領域 | 助産学 |