Ⓠ.アジア国際領域が目指す教育は?
Ⓐ.地域と国際社会をバランスよく結んで活躍できる人材の育成
外国人の受入れ拡大へと舵を切り、国内各地でも多文化共生を掲げた政策や窓口が設置され始めた日本。異なる文化や宗教、言語を持つ人々と、違いを認め合い、共存していける国際的知見を培いながら、地域でも国外でも、多様化が進む社会に対応できる、バランスのとれた人材が、ますます必要です。地域社会に軸足を置く本学科は、地域と国際を切り離さず、国際的な視野を持ちながら地域で活動できる人、地域の状況を理解しながら国際社会で活躍できる人材の育成を目指しています。
Ⓠ.国際共生の視点で何を学ぶか?
Ⓐ.ローバル化の中で多様な人々と共に生きる社会について学びます
社会学と政治、経済、文化、歴史学などを、国際的な視点で横断的に結んで学びながら、共に生きる世界には何が必要かを考えます。政治学分野では、伝統的な国家間関係では捉えきれない、様々なアクターが関与する今のグローバル社会を「人間の安全保障」という新たな枠組みで見直します。経済学分野では、国家間の経済活動に関する理論・歴史・政策を広い視野で学びながら、アジア地域を中心とするビックイシューを考えます。社会学分野では、豊かな国が富む一方、貧しい国がますます貧しくなる理由や、異なる文化への寛容性が国や地域で違う背景にある制度的、文化的要因などを学びます。
Ⓠ.アジア国際領域が目指す教育は?
Ⓐ.国を超えて地域が結びあう多様な世界像を学べる点
世界と結ぶ独自のルートがある福岡には、国連ハビタットやジェトロ福岡、JICA九州など国際的な諸機関が拠点を置き、NGO活動も盛んです。福岡を代表する基幹産業(鉄鋼や環境分野)を中心に周辺諸国間の企業交流や人材交流も活発で、東アジア経済ブロックの中で重要な役割を果たしています。
福岡から中国最大の商業都市・上海までは545マイル、東アジアのハブ空港があるソウルまでは337マイル。東京(566マイル)や大阪(289マイル)と同距離にあるアジアの拠点と直接繋がる福岡に立脚すると、国を超えて、地域と地域が直接結びあう多様な世界像、その中で地域が果たす役割を考えることができます。